サイード・ダルウィーシュ
(سيد درويش Sayed Darwish 1892年3月17日- 1923年9月15日)
エジプトのポピュラー音楽の父と呼ばれるサイード・ダルウィーシュは31歳で亡くなるまでに現在のエジプト国歌「我が祖国」をはじめ、多くの作品を残しました。

エジプトのアレクサンドリアで生まれた彼は子供のころから宗教学校に通い、コーランの朗唱をマスターします。その学校を卒業した後、イスラム教スンナ派の最高教育機関として有名なアル・アズハル大学にて2年間学びますが、音楽家になる決意をしたため大学を辞め、音楽学校に入学しました。その後カフェや様々なステージで歌う機会を得て、レパートリーを増やし、作曲もしますが、なかなか一般の人々には認められませんでした。
1918年にカイロに拠点を移し、オペラの仕事に従事することにします。そこで、多くの有力な人々と出会い、作品が認められます。

彼の作品は現在でも古典的な演奏だけでなく、現代的にもアレンジされたり、様々な形で多くの音楽家により演奏され、歌われています。